韓国防衛事業庁は4日の防衛事業推進委員会で、次期大型輸送機としてブラジルの航空機メーカー「エンブラエル」のC390を選定したことを明らかにした。韓国軍がブラジル産軍用機を導入するのは今回が初めて。韓国軍の戦時・平時の航空輸送と国際平和維持、緊急海外救助などで運用される。
韓国軍は大型輸送機の1次事業として、米国ロッキードマーティンのC130J輸送機4機を導入。今回の2次事業は計3機を追加導入するもので、C130JとともにC390、エアバスのA400Mが競合していた。
防衛事業庁は今年3~4月に現地試験を実施するなどして各輸送機の性能を点検。費用や性能、価格などを総合評価した結果、C-390が特に契約条件と折衝交易、国内業者参加度などで高評価を受けたという。
エアバスA400Mが航続距離や輸送量の面で高い評価を受けたが、予算が合わず受注を断念したとの情報もある。
防衛事業庁関係者は「機体性能はC130Jが少し上の評価だったが、有意な差はなかった。国内業者の参加度での点数差が大きかった」と話している。
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