
ソウル警察庁金融犯罪捜査隊は、上場前の「詐欺的不正取引」疑惑が持ち上がっている大手芸能事務所HYBEのパン・シヒョク議長を9月15日午前10時、ソウル市麻浦区の広域捜査団庁舎に召喚し、事情聴取する。
警察関係者は「(パン議長の)非公開出頭要請の有無は確認できない」としつつも、「原則的には公開出頭」と説明。非公開要請がなければ、当日出頭時に報道陣の前に立つ見通しだ。
パン議長は2019年、HYBEの上場前に投資家やベンチャーキャピタル(VC)など既存投資者に対して「IPO(新規株式公開)の計画はない」と伝えた上で、自身の知人が設立したプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)にHYBE株式を売却させたとの疑いを受けている。
その後HYBEが上場し、当該PEFは保有株を売却。パン議長は事前に結んでいた株主間契約に基づき、売却益の30%を受け取ったとされる。
一方、パン議長側は「初期投資家を欺いた事実はなく、投資家の要請に従ったもの」と反論。収益分配に関しても「投資家側が先に提示した条件」だったと主張している。
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