韓国の警察が今年上半期、男性・女性警察官から成る混成警察官の機動隊を18個追加で編成することにした。このため、全国の機動隊のうち混成の割合が半数に迫ることになる。警察庁は、長期的にすべての機動隊を混成機動隊に変える計画だ。
警察によると、今年上半期にソウルをはじめ、京畿(キョンギ)南部、江原(カンウォン)、蔚山(ウルサン)など各市道の警察庁に混成機動隊18部隊を追加で編成する。このうち10部隊はソウル庁傘下に編成される。
混成機動隊は2022年下半期に慶南(キョンナム)庁で1個部隊として試験運営を始め、2023年下半期に52個部隊に拡大した。再び今年上半期には70部隊まで増える。
これで全国143個の機動隊のうち半数近い49%が混成機動隊として運営される。警察庁関係者は「最終的にはすべての機動隊を混成機動隊に変えるのが目標」と説明した。
混成機動隊はソウルの場合、80人前後の機動隊1部隊に女性で構成された1チーム(7人)が所属する方式で運営される。警察庁は今後、チーム単位でも男女を混ぜて編成する。
2022年上半期までは警察は女性機動隊を別に編成した。女性機動隊は女性たちが参加する集会やデモに配備され、群衆の安全管理をしたり不法行為者を検挙する活動に注力した。
しかし、女性機動隊を別途に編成すると、行政人材が浪費されるという判断によって、混成機動隊を拡大し始めた。警察は、混成機動隊として指揮体系が一元化されれば、現場で立体的で有機的な対応ができると期待を示した。ドイツやフランスなど海外主要国の機動隊も混成で運営される。
また、2026年から男女警察官の統合選抜が全面施行されるため、人為的に男女の比率を合わせるよりは混成機動隊で運営する方が自然だというのが警察の判断だ。
ただ、昨年の混成機動隊の運営初期に匿名ブラインドコミュニティでは、混成機動隊で勤務する男女警察官間の確執が表面化するなど、雑音が起きたりもした。しかし、現在は混成機動隊で働く職員の満足度が高いというのが警察の説明だ。
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