
韓国警察が拳銃使用時の制約を減らし、銃器事件に対する即応力を高める方針を打ち出した。従来、誤射防止を目的にリボルバー拳銃の引き金部分に取り付けられていたゴムパッキングを撤去し、さらに拳銃ホルスターもワンタッチで取り出せる仕様に改める方向で検討している。
背景には、仁川・松島での自作銃事件で警察の対応が遅れたとの批判がある。警察は「現場への対応力強化案」を国家警察委員会に報告し、装備・訓練・指揮体系の全面的な見直しに着手した。
警察が現在使用している38口径リボルバーには安全装置としてゴムパッキングが装着されている。しかし、急迫した状況でこれを外す過程が妨げとなり、対応の遅れや手の負傷を招く恐れが指摘されてきた。このため撤去が検討されている。
また、現在のホルスターはバックルとベルクロによる二重ロック方式で、片手での取り出しに不便があった。警察はこれをワンタッチ式に変更し、即時の発砲を可能とする。
装備面では、松島事件当時、出動した地域警察官に防弾盾がなく現場進入が困難だった点を踏まえ、各警察署に8枚ずつ配備する。4枚は状況室、4枚は刑事チームに置く方針。
訓練も実戦型に改める。従来の定期射撃訓練は射場に置かれた銃を用い、決められた時間に発砲する方式だったが、今後は「発砲後即射撃」訓練を導入し、実戦さながらの対応を習得させる。また、刃物や自作銃による襲撃を想定した「凶器被襲対応訓練」も拡充する。
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