
韓国警察庁国家捜査本部は6日、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法(性暴力処罰法)の改正が6月4日に施行されたと発表した。これまで児童・青少年を対象に限定されていた警察の「偽装捜査」手法が、成人被害者にまで拡大されることとなった。
これにより、今後は成人対象の違法撮影物やディープフェイク映像などのデジタル性犯罪にも潜入・偽装捜査が可能となり、取り締まりが一層強化されそうだ。
身分秘匿捜査とは、警察官が自身の身分を明かさず、あるいは否定しながら証拠を収集する手法であり、身分偽装捜査は警察官が別人を装って契約・取引することで証拠を収集する方式だ。
今回の法改正により、警察は例えばテレグラムなどの違法コンテンツ流通チャネルに潜入し、購入希望者や販売者のふりをして証拠を収集できる。
捜査対象は違法撮影物の所持・購入・保存・視聴だけでなく、ディープフェイクなど加工された虚偽映像の流布や所持なども含まれる。
警察関係者は「児童・青少年に限られていた偽装捜査が成人にまで拡大されたことで、今後は捜査件数や摘発人数が増えると期待している」と述べた。
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