
韓国・起亜の準中型電動セダン「EV4」と中型電動目的基盤車(PBV)「PV5」が、韓国車として初めて英国の新たな電気自動車(EV)購入補助金の対象に採択された。あわせて、韓英自由貿易協定(FTA)の改善合意により無関税要件が大幅に緩和され、韓国製EVの英国向け輸出が一段と加速する見通しだ。
英政府は2025年12月18日、起亜のEV4とPV5を補助金対象の「バンド2」に指定した。購入者は1台当たり1500ポンドの補助を受けられ、販売価格から自動的に差し引かれる。英労働党政権は昨年7月、3年ぶりにEV補助金制度を復活させ、車両価格3万7000ポンド以下を対象に、バンド1(3750ポンド)とバンド2(1500ポンド)で支給している。
今回が韓国車初の採択となった背景には、メーカーが国際的な温室効果ガス削減基準を満たす必要がある点がある。起亜と現代自動車は、国際環境枠組みであるSBTi(科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ)の認証を12月4日付で取得。これにより、従来は欧米・日本勢に限られていた補助金対象の門戸が開かれた。走行距離100マイル(約160キロ)以上、CO₂排出量ゼロ、3年または6万マイル保証といった要件も、両社のEVは十分に満たす水準だ。
さらに、12月15日に妥結した韓英FTA改善合意が追い風となる。従来、無関税適用には域内付加価値比率55%が必要だったが、これが25%へ引き下げられた。電池原料の輸入比率が高いEVでは付加価値算定が不利になりがちだったが、基準緩和により無関税適用車種が大幅に拡大する。10%の基本関税が撤廃されれば、その分価格競争力が高まる。
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