韓国で昨年の製菓業界の実績は実に好調だった。原材料や人件費の高騰、消費萎縮などの厳しい状況が続いたが、身近な喜びにお金を使う消費トレンドにも影響を受けたとみられる。K-カルチャーへの人気で、海外の売り上げも伸び続けた。
金融監督院の電子公示システムによると、オリオンの昨年の売り上げは2兆9124億ウォン(1ウォン=約0.1円)、営業利益は4923億ウォンだった。前年同期比で売り上げは1.4%、営業利益は5.5%増えた。税引き前利益は5200億ウォンで、過去最大だった。
農心は昨年の売り上げが前年比9%増の3兆4106億ウォン、営業利益は89.1%増の2121億ウォンだった。ロッテウェルフードは昨年の売り上げが4兆664億ウォン、営業利益は1770億ウォン。前年比で売り上げは0.2%減少したものの、営業利益は30.8%も増加した。
こうした好調な業績について、製菓業界の関係者は「海外事業の成長で、収益性が改善された」と声をそろえる。K-POP、K-ドラマなどが海外で高い人気を誇り、その影響で、消費者があわせて楽しむ製菓の売り上げも伸びたとみられている。
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