2024 年 11月 27日 (水)
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韓国製菓各社「新ブランドより製品寿命を延ばす」マーケティングに活路

ハニーバターチップ(c)news1

韓国の製菓業界で近年、ロングセラーの「エクステンション製品」の発売割合が高まっている。エクステンションとは、既存製品の味や重量、パッケージなどに変化を加えた製品のことだ。レトロな菓子への関心の高まりに伴い、新たなブランドを出すより、既存製品にさらなる魅力を加える戦略が注目されている。

ヘテ製菓は、シューの中にチョコレートが入ったロングセラー「ホームランボール」と「ハニーバターチップ」など、定番の新製品の発売を準備している。最近も、えび風味のチップス「パセ」のエビ含有量を20%増やした「ザ・パセ」を発売している。4月にはホームランボールの新製品「バナナスプリット」など2種を発表した。

オリオンも「コブクチップピリ辛」と「ポカチップマックス」などを発売。最近人気の農心(ノンシン)のスナック菓子「モクテカン」も韓国版かっぱえびせんと呼ばれる「セウカン」のエクステンション製品であり、モクテカンの対抗馬であるロッテウェルフードの「オインノガリチップ」も同じだ。

製菓メーカー各社は、新ブランドを打ち出してもいるが、この10年で成功したのは、ヘテ製菓のハニーバターチップとオリオンのコブクチップ程度。そうした現状がエクステンション製品の発売を後押ししている。

業界関係者は「新ブランド開発よりエクステンションのほうが失敗も少なく、消費者も手に取りやすい」と話した。

(c)news1

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