韓国の防衛関連企業「韓国航空宇宙産業」(KAI)は15日、慶尚南道晋州(キョンサンナムドチンジュ)に新設された回転翼飛行センターで、上陸攻撃ヘリコプター(MAH)の試作機初飛行の成功を祝う式典を開催した。MAHは昨年12月17日に初飛行に成功していた。
式典には、KAIのカン・グヨン社長、海兵隊のチュ・イルソク司令官、防衛事業庁のチョ・ヒョンギ事業本部長ら関係機関の約100人が出席した。
試作機は地上滑走で移動した後に離陸し、約15メートルの高度でホバリング(空中での停止飛行)や旋回飛行を実施した。また、前後左右への飛行、S字旋回飛行、最大高度約30メートルでの水平飛行など、約20分間にわたりデモンストレーションを披露した。
カン・グヨン社長は「成功的な開発に向けた重要な転換点を迎えた。より公正で信頼性の高い飛行試験評価を通じ、我が軍と国民に信頼される航空機を作る」と述べた。
KAIは今後、上陸攻撃ヘリの飛行性能と武装運用能力を証明するため、主要任務重量の状態で飛行速度、上昇高度、ホバリング高度などを検証する試験を実施する。
今後、機関銃やロケット弾、空対地誘導弾、敵航空機への対抗手段としての空対空誘導弾などの武装運用能力を証明する試験評価を経て、2026年8月までに体系開発を完了する方針だ。
上陸攻撃ヘリは、海兵隊向けに開発された「マリオン」に、国内開発の小型武装ヘリ「ミルオン」の武装システム統合技術を適用し、海兵隊の要求性能を満たすよう開発された。
KAIの関係者は「海兵隊で運用中のマリオンと部品の互換性が高く、海兵隊パイロットの新規育成にかかる負担を最小化できる」と説明した。
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