韓国経済が昨年末、新型コロナウイルス感染以後、初めてマイナス成長を迎えた。予想以上の激しい輸出・消費寒波に今年の経済成長率は1%を下回りかねないという分析が出ている。
政府当局が提示していた「1%台半ばから後半になる」という見通しはすでに市場で支持を失い、今は「1%台前半から半ばの成長」という見通しになっている。
韓国銀行(韓銀)によると、昨年第4四半期(10~12月)の実質国内総生産(GDP)成長率は前期比マイナス0.4%だった。韓国の経済成長率がマイナスに落ちたのは、新型コロナウイルス感染の大流行が勃発した2020年第2四半期(4~6月)以来、2年6カ月(10四半期)ぶりだ。このため、昨年の年間経済成長率は2.6%で、当初の展望値をかろうじて達成した。
今回の第4四半期の逆成長が注目された理由は、輸出に続き民間消費まで揺れる様子が捉えられたためだ。
輸出は昨年の第2四半期から第3四半期にかけて好成績を見せたものの、第4四半期はマイナス5.8%と急減し、事実上逆成長を主導した。純輸出の成長寄与度はマイナス0.6ポイントで悪影響が非常に大きかった。
市場では今年の韓国経済成長率が期待に及ばないという展望が続々に出ている。
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