韓国慶尚北道(キョンサンプクト)英陽(ヨンヤン)郡の山菜祭りで「昔の菓子」をぼったくり価格で販売していた店主が、ブローカーに「場所代」として180万ウォン(約20万円)という高額を支払っていたことが、MBCテレビの報道で明らかになった。地域祭りでの出店の際に、店側に要求される高額手数料が「ぼったくり」の要因として浮上した。
5月に開かれた英陽山菜祭りは、公式の祝祭市場では英陽郡が策定した低価格で山菜が販売され、人気が集まった。一方、非公式の祭り会場では「昔のお菓子」などがぼったくり価格で売られ、批判が集中した。
MBCテレビによると、「昔の菓子」の店主は場所代として180万ウォンを払って出店していたという。「公式場所代」は4日間で20万ウォンであるため、9倍もの高額を支払っていたことになる。
また支払い先は、祭りの主催者ではなく、「チーム長」と呼ばれるブローカーだった。ブローカーは、祭り組織委から会場の夜市空間使用権を落札し、店主らに仲介料を上乗せする形で「場所代」を徴収していた。今回の英陽山菜祭りでブローカーは露天商から計3000万ウォン(約330万円)を受け取ったという。
祭りに関する情報はすべてブローカーが握っている。一方、露天商の大半が高齢者で、各地を回って祭りで店を出しているものの出店に関するノウハウがあるわけではなく、ブローカーに頼るほかはない。露天商の多くが「途中でピンハネされている」と嘆いている。
英陽郡の住民らは、今回のぼったくり騒動が全国的に広まったため、今後、地域祭りが適切に開かれるか懸念している。
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