
韓国のデジタルコンテンツ企業「ディストリクト(d’strict)」が運営するメディアアート館「アルテミュージアム(ARTE MUSEUM)」が、米ニューヨークに開館したのを契機に海外展開を加速させる。2027年までに名古屋、米サンタモニカ、オーランド、台湾・高雄に新たに4館を開設する。
アルテミュージアムは2020年に済州で誕生し、2021年に麗水や江陵、2024年に釜山と国内拠点を広げてきた。海外では2022年に香港から始まり、中国・成都、米ラスベガス、アラブ首長国連邦ドバイに進出した。特に2023年開館のラスベガス館は、2025年7月時点で月間売り上げ240万ドルを記録するなど大きな成果を挙げている。
ニューヨーク館は文化芸術の中心地マンハッタンに位置し、面積4800㎡に及ぶ大規模施設として注目を集める。9月1日から試験運営を開始し、週末には平均約1000人が来館。今後は観光シーズンに入る第4四半期から来館者増加が見込まれる。
競合としては日本の「チームラボ(teamLab)」が海外展開で知られるが、イ・ソンホ代表は「世界的にメディアアート館を大規模に運営しているのはチームラボとディストリクトだけだ。欧米圏ではアルテミュージアムのように大規模投資を伴う事例はほとんどない」と強調した。
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