世界的にデジタルヘルスケア市場が急成長するにつれ、有能な人材の需要が高まっている。韓国の関連業界はこの流れに歩調を合わせるため、専門性を持った人材を積極的に採用し、政府や学界も人材育成に乗り出している。
米市場調査会社「グローバル・インダストリー・アナリスト(GIA)」は、グローバルデジタルヘルスケア産業が2020年の1525億ドル(約20兆7659億円)規模から2027年には5088億ドル(約70兆円)規模に年平均18.8%成長すると予想している。
韓国デジタルヘルスケア企業「ライフシマンティクス(Life Semantics)」は、開発職群の能力強化のための人材採用を進めている。募集は▽iOS(アップルのiPhone製品に用いられているオペレーティングシステム)▽アンドロイド(グーグルが開発したオペレーションシステム)▽フロントエンド(ユーザーの目に触れる部分)▽バックエンド(ユーザーに見えない部分)――の各開発部門だ。同社は先月、大規模開発者採用博覧会に参加し、ヘルスケアソフトウェア開発分野に就職を希望する求職者に募集をかけた。
また、保健福祉省と韓国保健産業振興院は今年7月、医療分野に人工知能(AI)を融合させるための人材育成を目指し、関連事業の報告会を開いた。この事業では、同省と教育省が協力してソウル、釜山(プサン)、成均館(ソンギュングァン)、亜洲(アジュ)、翰林(ハンリム)の5大学を選定し、医学部・工学部・病院間で医療AI分野の学科を融合させて、学・修・博士の全課程を支援することにしている。
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