2025 年 1月 13日 (月)
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韓国焼酎ブームに便乗?…北朝鮮焼酎、ロシア市場で「南北対決」に挑む

ソウルのあるマート(c)news1

韓国のK-フードの人気が世界的に高まる中、北朝鮮産焼酎が韓国の「K-焼酎」の成功に便乗し、ロシア市場への進出を狙っているとの動きが明らかになった。ロシアでは南北焼酎の市場競争が繰り広げられる可能性が浮上している。

北朝鮮の企業「ネゴヒャン(私の故郷)」がロシア連邦知的財産サービスに商標登録を完了したことを、ロシア経済紙「RBC」が報じた。ネゴヒャンはスポーツ用品や衛生用品、タバコなどを生産する総合企業で、焼酎や食品の製造も手掛けている。

ロシアと北朝鮮は近年、食品分野での協力を進めており、昨年6月には植物検疫に関する覚書を締結、11月には食品安全に関する協議を実施した。こうした制度的基盤の整備が北朝鮮焼酎のロシア市場進出を後押ししていると見られる。

一方、韓国の大手焼酎メーカーであるハイト真露とロッテ七星(チルソン)飲料は、すでにロシア市場での展開を進めている。ハイト真露はロシア法人「Hitejinro Rus」を通じ、2024年第3四半期には約72億ウォンの売り上げを記録した。同期間の他の主要市場と比べると規模は小さいが、収益性では一定の成果を上げている。

ロッテ七星飲料もロシアでの存在感を高めており、モスクワ販売事務所を格上げし、2024年第3四半期には約237億ウォンの売り上げを達成した。

北朝鮮の大同江(テドンガン)ビールなどのビール製品は一定の評価を得ているが、焼酎に関しては品質管理やマーケティング面で課題が多いとされる。さらに、北朝鮮焼酎はアルコール度数が40度近い高アルコール飲料が主流で、低アルコールの韓国焼酎が若年層を中心に受け入れられている現状を考えると、競争力には疑問符がつく。

業界関係者は「韓国焼酎と北朝鮮焼酎は度数や味の面で大きな違いがある。北朝鮮焼酎がウォッカ好きの消費者には響くかもしれないが、効果的なマーケティングを展開できるかどうかは未知数だ」と指摘した。

(c)news1

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