毎年3月に韓国・済州島(チェジュド)の済州市で開かれていた「済州野火祭り」が今年は中止された。環境上の問題があるというのが理由だが、反発の声も出ている。
中止の背景にあるのは環境団体の廃止要求だ。昨年5月、済州緑の党は「油と火薬を使って火をつける行為は大規模な炭素発生や生命体の毀損につながる」と主張した。
これを受けて済州市は9月に関係者を集めて会議を開き、廃止を決めた。しかし、観光業界では「行政の越権行為だ」「世論を歪曲している」といった批判が相次いだ。
済州の観光業界関係者は「科学的な調査などを経ないまま環境団体の苦情一つで祭りが廃止された。炭素発生で自然を毀損するというなら、ソウルや釜山(プサン)の花火大会も同じではないか」と反発した。
道民200人を対象に野した調査では「維持すべきだ」という割合が50.8%、「廃止」は41.2%となっている。
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