
韓国の海苔産業が2025年に初めて輸出額10億ドルを超えた。中でも原材料である「乾のり」の輸出量が、加工品の「味付けのり」を初めて上回ったことが注目されている。
韓国海洋水産省と業界によると、2025年1〜9月の乾のり輸出量は1万4874トンで、味付けのり(1万4459トン)を超えた。前年同期比では乾のりが17.7%増、味付けのりは3%増にとどまった。乾のりは2020年に9871トンだったが、2024年には1万5043トンに達し、4年間で50%以上伸びた。
この輸出急増により、国内では乾のりの価格が上昇。味付けのり製造各社は原材料高を背景に10〜20%の値上げを実施した。特に中国や日本などが気候不良による不作を補うため韓国産を買い付けており、需給の逼迫が続いている。
一方、政府と業界は過度な乾のり輸出に懸念を示す。加工・高付加価値化が国内で難しくなり、海苔産業全体の成長が原材料偏重で停滞しかねないためだ。味付けのりは加工工程が多く、乾のりに比べて2〜4倍の付加価値があるとされ、製品開発や輸出育成への戦略転換が求められている。
海洋水産省は今後、味付けのり製品の研究開発や新商品支援を拡充する方針を示しており、乾のりのブームを一過性に終わらせないための動きが本格化している。
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