
韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏をめぐる疑惑を捜査中の特別検事チームが、いわゆる「シンデレラ捜査」を継続するなか、最近はキム・ゴニ氏の足のサイズが焦点となっている。
特検によると、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のユン・ヨンホ前世界本部長は2022年4~7月、6200万ウォン相当の英国グラフ製ダイヤモンドネックレス▽2000万ウォン相当のシャネルバッグ2個――などを、シャーマン「乾真法師」として知られるチョン・ソンベ被告を介してキム・ゴニ氏に渡したとされる。
キム・ゴニ氏の最側近だったユ・ギョンオク前大統領室行政官は、チョン・ソンベ被告の依頼で同年4月に約800万ウォン、同年7月に約1200万ウォンのシャネルバッグをそれぞれ追加料金を支払い、靴1足とバッグ3個に交換した。この2回目の交換には、キム・ゴニ氏の大学院同窓生でインテリア会社「21グラム」代表の妻も同行していた。
特検は関係者に対する強制捜査を進め、教団側の購入領収書やユ・ギョンオク氏の自宅からシャネル製品の箱を押収したが、問題のシャネル靴やバッグの実物は押収できていない。
捜査の過程で、当初、ユ・ギョンオク氏が交換したサンダルは韓国サイズ250mmとされていたが、キム・ゴニ氏宅で押収されたシャネル靴12足はすべて260mmだったため、キム・ゴニ氏側は「サイズが異なるため本人のものではない」と反論していた。
しかし最近になり、このサンダルのサイズが欧州基準39であることが判明。欧州39は韓国サイズ250~260mmに相当し、特検はブランドや靴の種類によって微差があると見て関連性を再検討している。シャネル店舗では欧州39を韓国260mmとして案内しているという。
キム・ゴニ氏は特検の事情聴取で「所有する靴のほとんどは欧州サイズ40~41」と説明している。ユ・ギョンオク氏は「キム・ゴニ氏の依頼で交換した商品はすべてチョン・ソンベ被告に渡した」と供述し、キム・ゴニ氏は「受け取った品はすべて紛失した」と主張している。
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