韓国発のユニセックスブランド「ビヨンドクローゼット(Beyond Closet)」を立ち上げた韓国の著名デザイナー、コ・テヨンさんが、韓服を見下すような発言をしたと非難され、謝罪に追い込まれた。
コ・テヨンさんは9月16日、自身のユーチューブチャンネルで、ソウルファッションウィークの感想を映像付きで伝えた。
問題になったのは韓服姿の人たちを見た時の発言だ。
「今は暗行御史(李氏朝鮮時代の王室の秘密捜査官)、捕卒、使道(ともに当時の官員)が着る服が流行っているの?」
「ほら、見てよ? 暗行御使がいる」
「乙女の亡霊?」
モデルのキム・サダハムさんは「暗行御史などとおっしゃった方は、韓服の広報大使です。本当に無礼で、視点が偏狭です。私たちも韓服を研究し、現代風に改良して多くの人に知らせるためにそこに行ったのです。重要な立場の方が、本当に残念なことを言われた」と語った。
ネットユーザーらも「韓服もファッションなのにデザイナーが韓服を卑下している」「韓服はこっけいで遅れたコスプレという見方がよく伝わった」などと批判した。
これを受け、コ・テヨンさんは問題の場面を削除し、同29日、自身のユーチューブコミュニティに「不適切な表現でご迷惑をかけた皆さんにおわびする」として謝罪したうえ「韓服を卑下する意図はなかったが、発言は誤りであり申し訳ない」と釈明した。
コ・テヨンさんは2008年に「ビヨンドクローゼット」を立ち上げ、ソウルファッションウィークで最年少でデビューして注目を集めた。
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