韓国で先月8日に封切られた新海誠監督の映画「すずめの戸締まり」が韓国国内で23日連続興行収入1位を維持した。1月封切りの映画「THE FIRST SLAM DUNK(ザ・ファースト・スラムダンク)」も依然として3位に入っている。2019年、日本政府による半導体素材の輸出規制強化をきっかけに韓国で盛り上がった「ノージャパン」と呼ばれる日本製品不買運動はいまや昔話になった。
「THE FIRST SLAM DUNK」は累積観客数が428万人を記録し、日本のアニメーションでこれまで1位だった映画「君の名は。」を抜いて歴代日本映画の興行1位になった。しかも「すずめの戸締まり」の観客動員のスピードはこれを上回っており「THE FIRST SLAM DUNK」を抜くのではないかという観測も出ている。
一方、「ウンナム」や「対外秘」など最近公開された韓国映画はさえない。「すずめの戸締まり」は日本神話や土地信仰をモチーフにしていてわかりにくいという評価もあるが、韓国映画は自国の人たちの情緒に慣れているという長所を生かせていない。
大衆文化に詳しい評論家のキム・ホンシク氏は「国内映画がトレンディーでないため、観客にそっぽを向かれている。『THE FIRST SLAM DUNK』と『すずめの戸締まり』は既にコアなファンがいた映画であり、韓国映画と比較してより希望に満ち、傷を癒やす要素があるので人気を集めたようだ」と分析している。
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