
「映画館で『王と暮らす男』を見て、そのまま寧越に来ました」。3月最初の土曜日となった7日、韓国江原道寧越郡の観光地・清泠浦と荘陵は、朝鮮6代王・端宗を描いた映画『王と暮らす男』のヒットを背景に、首都圏や慶尚南道、忠清道など世界各地から訪れた観光客でにぎわった。
取材を総合すると、寧越郡は同日午後2時時点で、清泠浦と荘陵の来訪者数を計4700人と集計した。清泠浦には3000人、荘陵には1700人が訪れた。これにより、2026年の累計観光客は10万2143人となった。
清泠浦と荘陵の観光客が10万人を超えた時期は、2025年は6月だった。しかし2026年は、わずか2カ月余りでこの記録に到達した。すでに2025年の年間観光客数26万3327人の約40%に達している。
収入面でも同様の傾向がみられる。3月6日までの累計収入は約2億368万ウォン(約2240万4800円)で、2025年の年間収入約4億5671万ウォン(約5023万8100円)の45%に相当する。
この背景には映画のヒットがある。『王と暮らす男』は2月4日の公開後、3月6日までに累計観客1004万人を記録した。寧越郡は、映画を見た観客の多くが地域観光客として訪れているとみている。
7日昼、清泠浦を訪れた女性観光客は「映画館で作品を見てから寧越に来た。景色はとても美しいが、映画を見てから来たせいか、どこか悲しく感じる」と語った。
荘陵や清泠浦を訪れた別の観光客も同様の感想を話した。男性観光客は「端宗の話は知っていたが、映画を見た後に寧越を訪れ、観光案内の説明を読むと物語により深く入り込めた」と語った。
観光客の増加により、清泠浦と荘陵の駐車場は満車に近い状態となった。清泠浦では渡し船に乗るための長い列ができ、午前中は乗船まで30分以上待つ状況だった。荘陵でも多くの観光客が訪れ、安全要員が対応に追われるなど活況を呈した。
観光客は世界各地から集まっている。釜山の旅行会社は日帰りバスツアーとして寧越を訪れる商品を企画し、「幼い端宗の悲哀が残る美しい寧越・清泠浦」をテーマに、清泠浦や荘陵、観音松などを紹介した。
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