2025 年 7月 11日 (金)
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韓国旅行業界に光明…夏の繁忙期で需要が急回復へ

2025年7月7日、夏の休暇シーズンを迎えた仁川国際空港第1旅客ターミナル(c)MONEYTODAY

韓国で凍りついていた旅行需要が次第に回復しつつある。2025年上半期には戒厳令騒動や格安航空会社の運航混乱など複数の悪材料が重なり、旅行業界は業績不振に苦しんだが、夏の繁忙期を迎え反転の兆しが見えている。

国土交通省などの統計によると、2025年1~6月に韓国国内空港で国際線を利用した旅客数は合計4602万9842人で、前年同期(約4277万人)比7.6%増加し、過去最多を記録した2019年上半期(4556万人)をも上回った。渡航先別では中国が781万人で、前年より152万人増と最も大きな伸びを示した。これは2024年11月に施行されたビザ免除措置の影響とみられる。その他、日本(1343万人)、米州(332万人)、欧州(225万人)、中東(53万人)など、長距離路線全体でも旅客数が増加した。

旅行需要の増加を受け、旅行会社も胸をなで下ろしている。2025年初めに業績不振に陥った業界は、夏休みシーズンにあたる第3四半期の回復に大きな期待を寄せている。実際、ハナツアーの第1四半期連結基準売上高は1684億ウォン、営業利益は123億ウォンで、前年同期比それぞれ8.14%、43.22%減少した。モドゥツアーも売上高が17.3%減の655億ウォン、黄色い風船は18.08%減の314億ウォンにとどまった。

一方、韓国銀行によると、6月の消費支出展望指数(CSI)の中で「旅行費」の項目は前月比4ポイント上昇して99を記録した。今年1月には戒厳令騒動や航空事故の影響で88まで落ち込んでいたが、大幅に改善された。通常、指数が100を超えると旅行支出に前向きな心理とされる。

旅行会社による海外送客数も回復基調にある。ハナツアーの第2四半期送客数は86万人余りで、前年同期比9%増加した。特に5月と6月はそれぞれ31万人と27万人で、前年同月比14%、3%の増加となった。

こうした5月・6月の「ゴールデンウィーク」効果により、旅行閑散期とされる第2四半期でも旅行需要が持ち直し、第3四半期の業績回復にも期待が高まっている。ある旅行会社関係者は「旅行需要が回復し、海外旅行者が着実に増えている。主にパッケージツアーを利用する中高年層は反応が遅れる傾向があり、第3四半期には本格的な需要回復が見込まれる」と話した。

(c)MONEYTODAY

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