韓国の教育業界で人工知能(AI)ブームが起きている。若者が多く受験する英語能力テストTOEICに関しても、アプリを活用し、データを通じた効率的な学習が可能になった。一人一人に合った勉強法を探すことができ、大きな関心を集めている。
韓国のTOEIC主管社で語学教育企業「YBM」が作った人工知能TOEIC学習アプリ「ピクト」は、TOEIC出題機関ETSが選定した問題をベースして作られた。TOEICの実際の試験と似た診断テスト50問と実戦問題を提供している。
YBMが保有する独自のビッグデータも注目に値する。ピクトはYBMが15年間蓄積してきた5億件余りの学習者データを基に個人オーダーメード型の学習サービスを提供する。
学習者はピクトを利用して自分が苦手な部分を分析し、集中的に学習することができる。また、学習時間と質問項目数、正・誤答率などがリアルタイムで記録され、学習パターンも確認できる。
学習プラットフォーム企業「リド(Riiid)」が製作した人工知能TOEIC学習アプリ「リドチューター」は、3億件以上のデータをふまえたAIモデルで予測機能を通じた学習サービスを提供する。
マシンラーニングとディープラーニングに基づく人工知能が、学習者の選択確率を予測し、成績アップに向けたオーダーメードカリキュラムを提供するのが特徴だ。
教材などを手掛ける「エデュウィル」の「エデュウィルTOEICAIアプリ」は無料AI診断テストで受験生の弱点を診断する。3分間で10問を解くだけでAIが、一人一人の弱点を分析し、文法や公式を薦めてくれる。
教育業界関係者は「TOEICの学習者に必要なのは、実際の試験と似たように選別された良質の問題を解くことだ」とし、「多様なTOEIC学習アプリの特徴、長所を調べ、自分に合うアプリを探して学習すれば目標の点数を達成できる」と話した。
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