
韓国政界は週明け、与野党の命運をかけた「スーパーウィーク」を迎える。
憲法裁判所はハン・ドクス(韓悳洙)首相の弾劾審判に関する判決期日を24日と決定した。最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)代表の公職選挙法違反に関する控訴審判決が26日に確定した。これに加え、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾審判に関する判決も、同じ週の28日になる可能性が高いという見方が広がっている。
24、26両日の判断は、ユン大統領の弾劾審判や今後の政局に重大な影響を与えるとみられており、与野党ともに緊張感を高めつつ状況を注視している。
ハン・ドクス首相については、当初、ユン大統領と同じ日に判決が下されるとの観測があったが、先行して結論が出されることになった。与野党はハン首相の弾劾可否が、ユン大統領の弾劾審判に与える影響を計算し、今後の戦略を練るとみられる。
政治・法曹界では、ハン首相の弾劾が認められる可能性は低いとされているが、与党「国民の力」と「共に民主党」はいずれの結果も自党に有利に解釈しようとする動きが見られる。
「国民の力」は、ハン首相の弾劾が棄却されれば、ユン大統領の弾劾も棄却される公算が大きいとみている。
「国民の力」のクォン・ソンドン院内代表は21日、「ハン首相の弾劾と大統領の弾劾は別個の事件だ」と前置きしたうえで、「民主党による立法独裁や国政麻痺、国政テロが、最終的に大統領による戒厳令発動の原因となった点は、弾劾審判において重要な要素になるだろう」と主張した。
一方、「共に民主党」は、弾劾が認められることを求めつつも、仮に棄却された場合でも、ユン大統領の弾劾が認められる可能性は依然として高いと見ている。憲法裁判所がハン首相の弾劾を棄却する一方で、ユン大統領の弾劾を認めるという政治的なバランスを取る可能性があると分析する声もある。
民主党関係者は「法理上はそう単純ではないが、憲法裁もユン大統領の弾劾を認めつつ、ハン首相の弾劾を棄却して負担を軽減しようとするだろう」との見方を示した。
また、26日に予定されているイ・ジェミョン代表の公職選挙法違反控訴審の判決にも注目が集まっている。ユン大統領の弾劾が認められれば、即座に大統領選挙の局面に突入するため、イ・ジェミョン代表の控訴審結果は与野党の選挙戦略に直結するからだ。
「国民の力」は、イ・ジェミョン代表が控訴審でも選挙無効に相当する刑を受ければ、「大統領選挙出馬不可論」を前面に押し出して攻勢を強める。一方、「共に民主党」は、イ・ジェミョン代表が控訴審で無罪、あるいは罰金100万ウォン未満の判決を受ければ、司法リスクから完全に脱し、独走体制を固めることができるとみている。
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