韓国で昨年から続いた物価の高騰を受け、政府が食品メーカーを対象に懇談会を開くなど「圧力」をかけたことで一部企業が値上げの計画を撤回した。しかし、酒類と食品に注目している間に、外食産業などでは値上げが続いており、むしろ一部業界では値上げ周期が短くなっている。
キョチョンF&Bが運営するキョチョンチキンは4月3日から価格を最大3000ウォン(1ウォン=0.1円)引き上げる。1羽や部分肉を使用する主なメニューは3000ウォン、その他のメニューはサイズなどによって500~2500ウォン程度値上げする。
ハンバーガー業界は、平均してこの1年間で3回の値上げを断行した。ハンバーガー5社の代表メニューの平均価格は昨年1月時点で4660ウォンから5420ウォンに上昇した。業界では、原材料価格と物流費上昇などが値上げの主な原因としている。
こうした状況に、政府が食品企業の値上げにだけ敏感な姿勢を見せ、外食物価には手をつけずにいたからではないかという指摘も出ている。
実際、政府は食品業界関係者を直接呼んで度重なる値上げを「警告」した。これを受けてプルムウォンとCJ第一製糖は値上げ計画を撤回し、酒類メーカーは当分焼酎とビール値上げをしないことにした。
業界関係者は「食品企業を圧迫して価格引き上げを阻んだところで結局上がるものは全て上がる」と話した。
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