
韓国雇用労働省は19日、地上波放送局MBCに対する特別勤労監督の結果を発表し、気象キャスターとして活動していた故オ・ヨアンナ氏が職場内でいじめを受けていたと結論づけた。ただ、オ・ヨアンナ氏は法律上の「労働者」に該当しないと判断され、MBC関係者を労働基準法違反で処罰することは困難との見解も示した。
これを受け、MBCは19日に声明を発表し、「特別勤労監督の結果を非常に重く受け止めている。再発防止策の策定、組織文化の改善、労働関係法の順守を経営の最優先課題として全力を尽くす」と表明した。
同社は同省に以前提出した「組織文化全般の改善計画書」に基づき、既に一部の改善策を進めており、「今回の発表を機に、見落としがないか再度確認し、補完していく」としている。
オ・ヨアンナ氏の死去は、2024年12月10日になって伝えられた。翌年1月には、オ・ヨアンナ氏が同僚の気象キャスター2人からいじめを受けていたという主張が浮上。これを受けMBCは同31日に「死因と真実を明らかにするため、外部の専門家を委員長とする真相調査委員会を設置する」と発表し、2月3日に委員会を発足させていた。
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