2025 年 12月 24日 (水)
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韓国政府、携帯電話の開通手続きに「顔認証」導入へ…なりすまし携帯の根絶狙う

2023年10月23日、ソウル市内の携帯電話代理店の様子(c)news1

韓国政府は23日から、携帯電話の開通手続きに顔認証を導入する試験運用を開始した。これは、他人名義を悪用して不正に開通させる「なりすまし携帯電話」の開通を根本的に遮断するためで、科学技術情報通信省が推進する。

今回の試験運用は、韓国国内の一部の格安通信会社(MVNO)による非対面チャネルと、大手通信3社(SKテレコム、KT、LG U+)による対面チャネルにおいて実施される。顔認証は、生体認証技術を活用し、本人確認書類に記載された顔写真と実際の利用者の顔をリアルタイムで照合する仕組みとなっている。

この新しい認証手続きは2026年3月23日から本格的に導入される予定だが、それに先立ち今後3カ月間の試験運用期間を設け、制度の安定性や現場での対応力を確認する。試験運用中には▽顔認証がうまくいかない場合でも例外的に開通を認める措置▽現場での利用者への案内強化▽失敗事例の精密な分析を通じた認証精度の向上▽販売代理店など現場での運用ノウハウが蓄積――などの措置が取られる。

同省によれば、認証に使用された顔写真などの生体情報は保存せず、単に照合結果のみを記録・管理するという。プライバシー保護にも配慮した設計だとしている。

一方、同省関係者は「古い身分証明書を使用している場合、顔認証がうまく作動しないことがある」と指摘し、「この3カ月間で利用者の不便や手続きの遅れといった問題点を洗い出す」と述べた。

(c)news1

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