2024 年 12月 28日 (土)
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韓国政府、北朝鮮核実験場付近の元住民に被爆検査

2018年5月、豊渓里での核実験場閉鎖のための爆破作業(写真共同取材団)(c)news1

韓国統一省は15日から、北朝鮮の核実験場のある咸鏡北道(ハムギョンプクト)吉州郡(キルジュグン)豊渓里(プンゲリ)付近から脱北した住民に対し、放射線被ばく検査を始めた。89人を対象に11月には検査を終え、早ければ12月末ごろにも結果を発表するという。

統一省は先月13日、北朝鮮人権団体などが指摘した通り、豊渓里一帯の地下水などが放射線物質で汚染される恐れがある、という懸念から検査を実施すると明らかにしていた。

汚染測定装備による検査と尿検査、安定型・不安定型染色体分析などを実施している。検診前の調査には北朝鮮にいた当時の飲料水の水源を問う項目もある。

今回の検査には計1億4400万ウォン(約1460万円)の予算が投入される。89人のうち9人は2017年と2018年の調査で「意味のある結果」が出たため再検査を受ける。他の検査対象者に比べて被爆数値が相対的に高かったものの、核実験との因果関係は証明されていないという判定だった。

(c)news1

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