韓国産業通商資源省貿易委員会はこのほど、中国、タイ、インドネシア産ポリアミドフィルムと、中国、オーストラリア産水酸化アルミニウムに対する反ダンピング調査を開始することを決め、官報に公告した。
ポリアミドフィルムに対する反ダンピング調査は、韓国のポリアミドフィルム生産者、JKマテリアルズが国内産業の被害発生を主張し、ダンピング防止関税賦課に必要な調査を貿易委員会に申請し、実施された。
ポリアミドフィルムは、結晶化したポリアミドを応用し、薄い板の形に加工した厚さ25㎛(マイクロメーター)以下の製品。耐熱性や耐寒性、ガス遮断性などに優れており、食品や医薬品、洗濯洗剤、シャンプーなどの包装素材や、2次電池の電解質を含んだパウチなどの産業用素材として使われている。
中国やオーストラリア産の水酸化アルミニウムに関する反ダンピング調査は、国内生産者であるKCによる被害発生の主張と調査申請によるもの。水酸化アルミニウムは白色粉末状態のアルミニウム水和物で、水道水の精製に必要な水処理剤の生産原料などに使われている。
©NEWSIS