「デジタルツイン(仮想模型)」が韓国で注目を集めている。現実世界と同じような仕組み・動きなどをデジタル空間にもつくり上げ、精度の高いシミュレーションを可能にする技術のことだ。
現実世界に存在しているものを、デジタルの空間でリアルに表現し、災害予防や安全強化、製造生産性の向上などに役立てる。グローバルの市場規模は、2020年の3兆6000億ウォン(約3740億円)から2026年には55兆4000億ウォン(約5兆7550億円)と、年平均57.6%の成長が予想されている。
韓国科学技術情報通信省はこのほど、デジタルツインの最新トレンドと、1年間の同省支援事業成果を共有するための「2022デジタルツイン・コネクトデー」を開催したと明らかにした。デジタルツインのリーディング企業や専門家が参加し、最新トレンドを共有した。
同省は今年、デジタルツイン支援事業の代表分野▽安全▽産業・エネルギー▽技術――についての優れた成果を披露した。具体的には、全羅南道(チョルラナムド)の蟾津江(ソムジンガン)流域のデジタルツイン水管理プラットフォーム▽光州(クァンジュ)市の都市浸水スマート対応システム――の二つの構築事例が紹介された。
環境省はこうした成果を受け継いだうえ、全国各地での施策に応用していく考えだ。
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