2025 年 7月 5日 (土)
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韓国憲法裁判所に「ガス爆破テロ陰謀論」が拡散…ユン大統領支持者ら大騒ぎ

憲法裁判所にLPガスボンベを運び込む様子として拡散された写真=オンラインコミュニティ(c)news1

韓国の憲法裁判所にLPガスボンベを積んだトラックが入ったことをめぐり、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の支持者らの一部が「爆破テロが計画されている」とする陰謀論を展開して騒動となった。

韓国のオンラインコミュニティ「DCインサイド」に23日午後、「憲法裁判所にLPガスボンベが入った」というタイトルの投稿が掲載された。投稿者はガスボンベを積んだトラックが裁判所の敷地内に入る写真と動画を掲載し、「現代社会でガスボンベを使う理由があるのか」「最近、頻繁にLPガスが運び込まれている。すべてを疑うべきだ」と主張した。

これを見たユン大統領支持者らは「裁判所でわざわざガスボンベを使うのは不自然」「25日の最終弁論日にガス爆破テロを起こすつもりではないか」「ユン大統領が出席した時に爆発させるつもりかも」などと反応し、書き込みは短時間で2000件以上に及んだ。さらに一部の支持者は、ガス配送業者の電話番号や住所をネット上で公開し、国家情報院や米中央情報局(CIA)に通報しようと呼びかけ、実際に配送業者を訪れて撮影した写真をアップロードする者まで現れた。

こうした陰謀論は、ユン大統領支持者の間で広まった「プランD」と呼ばれる噂が背景にある。この噂は「ユン大統領の弾劾が棄却されると、暗殺やテロが計画されている」という内容で、著名な韓国史講師のチョン・ハンギル氏も一時自身のSNSでこの話題を取り上げ、その後、削除した。

こうした中傷を受けたLPガス配送業者は、極度のストレスを訴えているという。

与党「国民の力」のユン・サンヒョン議員は騒動を受けて実際に確認した後、「LPガスは憲法裁判所外周で勤務する警察官の暖房用であり、毎日交換している」と説明した。憲法裁判所側も「LPガスは警備を担当する警察官が暖房用燃料として購入したもの」と公式に発表し、疑惑を否定した。

(c)news1

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