2025 年 1月 3日 (金)
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韓国憲法裁、軍隊での同性愛処罰条項は「合憲」…戦闘力保護など勘案

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韓国の憲法裁判所大法廷はこのほど、軍隊内の同性愛を処罰する軍刑法条項が憲法に反しないと判断した。裁判官9人の多数意見だが、評決は5対4だった。大半が男性である軍組織の特殊性や軍紀確立や戦闘力保護といった公益性などを総合的に勘案した。

陸軍の2兵士が同性愛の容疑で裁判に付されていた。軍刑法第92条の6は、男性間の性交などふさわしくない行為に及んだ軍人を2年以下の懲役に処すると規定している。

2016年6月、被告の転役に伴い、普通軍事裁判所は事件を仁川(インチョン)地裁に移送。同地裁は「ふさわしくない行為」の部分について職権で違憲法律審判にかけることを決め、2017年4月、憲法裁が事件を受け付けた。

憲法裁は「軍隊は上命下服の垂直的秩序体系のもとにあるため、相手の意思に反する性的行為が起きやすい。直接的な暴行・脅迫がなくても、威力によるなど合意がない同性間の行為に対しては処罰の必要性が認められる」と判断した。

そのうえで「同性間の合意による性的行為だとしても、勤務場所や任務遂行中での行為であれば国軍の戦闘力保持に深刻な危害を招く危険性があり、これを処罰するとしても過度な制限とは言えない」と判断した。

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