巫女を装って不動産を不正に売買させたとして私文書偽造と偽造私文書行使の罪に問われた巫女（60）らに対し、韓国の光州（クァンジュ）高裁はこのほど、1審を支持して有罪判決を言い渡した。
判決によると、巫女は2020年2月、神堂を訪ねてきた女性（60）に「夫が能力に見合わない多くの財産を持ちすぎており、急死する運がある」と告げ、夫が2年前に購入した6階建てモーテルを23億ウォン（1ウォン=約0.11円）で売るよう勧めた。巫女の元で働いていた法師（60）も手伝った。
この言葉を信じた女性は夫に内緒で巫女に「23億ウォンでモーテルを買う人を探してほしい」と依頼。巫女たちは報酬を受け取ることで引き受け、女性は巫女が探してきた人物と契約するため、夫の印鑑と自動車運転免許証を持ち出した。
モーテルは他人の手に渡り、巫女たちは報酬として計1億7000万ウォンを受け取った。
しかし、巫女らはうそをついてモーテルを売買させており、加担した女性ともども私文書偽造、偽造私文書行使の罪で起訴された。巫女は似たような手口で詐欺の前歴が3件あったという。
1審は、巫女と女性に懲役1年2カ月、執行猶予2年、法師に懲役10カ月、執行猶予2年を言い渡した。巫女と法師は控訴したが、光州高裁は控訴をすべて棄却した。
控訴審判決は「女性が夫の了解も得ずに話を進めたのは不自然だ」として巫女の主導だった点を認めた。
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