2025 年 6月 1日 (日)
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韓国宇宙庁、13万基の巨大電波望遠鏡建設プロジェクトに参加…宇宙の秘密を明かす

既存の電波望遠鏡と比較したSKAの主なスペック比較=韓国宇宙航空庁(c)KOREA WAVE

韓国・宇宙航空庁が国際巨大電波望遠鏡(SKA)建設プロジェクトへの参加に向けた了解覚書(MoU)を国際巨大電波望遠鏡観測所(SKAO、本部・イギリス)と交わした。宇宙航空庁が30日発表した。

SKAOはSKA建設プロジェクトを主管する国際機関。電波望遠鏡は天体が放出する電波を受信する装置で、星雲や銀河の中心など宇宙の塵に覆われた領域や、ブラックホールのような特異な天体の観測に適している。宇宙の起源や進化を理解するために不可欠な装備だ。

2022年に建設が始まったSKAプロジェクトは、大規模な天文・宇宙電波観測のための史上最大級の電波望遠鏡を2029年の完成を目標に、オーストラリアと南アフリカに建設する計画だ。来年から部分的な観測を開始し、今後50年間運用される。

集光面積だけで1平方キロメートルに達する。望遠鏡は周波数帯域ごとに分けて、オーストラリアと南アフリカに建設される。

南アフリカのカルー地域には中間周波数帯域用として、最長基線150kmにわたって197基の望遠鏡が建設される。オーストラリアのマーチソン砂漠には最長基線74kmに、約13万基の望遠鏡が設置される。

総事業費は19.86億ユーロ(3236億円)にのぼる巨大プロジェクトであり、韓国は345億ウォンを投入する。

このプロジェクトにより、宇宙初期の微弱な電波信号まで観測可能になり、宇宙の起源や地球外生命体の探索など、人類共通の難題を解明することへの貢献が期待されている。

SKAOの加盟国は、イギリス、南アフリカ、オーストラリア、オランダ、イタリア、中国、ドイツ、スイス、スペイン、インド、カナダ、ポルトガルの12カ国であり、日本や韓国、フランス、スウェーデンはオブザーバー国。

ユン・ヨンビン宇宙航空庁長は「韓国がSKAOプロジェクトに本格的に参加する意義ある第一歩だ。国内の研究機関や産業界がグローバルな協力エコシステムに参加し、宇宙の起源解明など人類の科学的地平を広げられるよう積極的に支援していく」と語った。

(c)KOREA WAVE

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