2024 年 11月 26日 (火)
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韓国女性タレントが語る「麻薬中毒のリハビリプロセス」…孤立する中毒者の回復を支援したい

タレントのソ・ミンジェさん(c)MONEYTODAY

「私は自分が社会に借りがあると思います」

韓国のタレント、ソ・ミンジェさん(本名ソ・ウヌ)は7日、ソウルのMONEYTODAY本社でのインタビューで、「今後、自分の役割は、過ちを悔い、助けられたことを返していくことだと思う」と述べた。

ソさんは大企業で自動車サービスエンジニアとして勤めていた。リアリティ恋愛番組に出演してブレイクしたものの、2022年8月にはある歌手とヒロポンを投与した事実をSNSに公開し、物議をかもした。

ソさんは市民団体告発により捜査を受けた後、麻薬投与容疑で起訴された。1審で懲役10カ月、執行猶予2年を言い渡され、控訴せず、刑は確定した。

その間、ソさんは多くのものを失った。職場は辞めなければならず、それまで築いてきたイメージも一瞬にして崩れた。親もやはり職場を辞めなければならなかった。

ソさんはパニックと対人恐怖症で1年以上、家にこもった。

「麻薬は多くのものを破壊する。家族に傷を与え、社会に悪影響を及ぼし、自ら成就したものを全て失わせる。中毒に陥っている人々は、回復のためのステップを進むよう願う」

◇好奇心からヒロポンを購入…「大切なものはすべて失った」

ソさんが麻薬に初めて手を出したのは、インスタグラムにヒロポン投与の事実を知らせる1週間前だった。うつ病に悩まされたソさんは、友人と一緒に映画に出てくる麻薬についての会話をしていたところ、一瞬の好奇心からSNSで麻薬を買った。

ソさんは麻薬を服用し、さまざまな副作用に苦しんだ。瞬間的に気分が良くなったが、瞬間的に気分が憂鬱になる。感情の渦を感じたという。麻薬をしたという事実に果てしない罪悪感に苦しめられ、些細なひと言にも神経が尖った。

不眠症のため睡眠薬まで服用していた。気を失ったりもした。ソさんは「ブラックアウトの時にインスタグラムに投稿した。当時、2階の階段から落ちて骨足を骨折し、3カ月以上、リハビリも受けた」という。

(c)MONEYTODAY

◇「また生きてみよう」と決心したが…方法がわからない

ソさんは麻薬リハビリ治療を決心した。だが、どこから始めればよいか途方に暮れた。そんな中、ユーチューブで麻薬治療などを検索し、「DARC」の存在を知った。個人相談はもちろん、集団相談を通じて、似たような境遇の人同士で「断薬成功ケース」を共有した。DARCの紹介で西江(ソガン)大学神学大学院での中毒関連の集団哲学相談も受講した。

この過程で、麻薬使用者に比べて中毒専門病院、リハビリセンター、入所施設、回復支援人材などインフラが不足している状況だということを実感した。

ソさんは「韓国麻薬撲滅運動本部で24時間ワンストップ麻薬類電話相談サービスも提供しているが、私が知ったのは後になってから。多くの方々が助けを求める窓口を探すことから困難を経験している」という。

ソさんが助けてもらった仁川(インチョン)DARCより規模が大きかった京畿DARCは閉鎖された。ソウル・京畿(キョンギ)地域には女性麻薬中毒者のための入所施設もない。ソさんも最初に入所を考えたが、空きがなくてあきらめた。

「集団哲学相談も広報されておらず、多くの人が知らない。麻薬中毒治療を受けるためには1人で克服したり、紹介を受けて自ら訪ねて行かなければならない」

タレントのソ・ミンジェさん(c)MONEYTODAY

◇神学大学院に進学し…回復支援家を志願した理由

ソさんは最近、カフェのアルバイトを始めるなど社会に再び適応している。「以前は“人が私に気づいたら指を差して悪口を言うのではないか”と怖かった。今は誤ったことを反省するために努力している」

ソさんは麻薬中毒者を助けることにも乗り出す。現在、韓国麻薬撲滅運動本部で進行する「回復支援家」課程に参加している。このプログラムは麻薬中毒者の相談人材を養成することを目的としている。最近、西江大学校神学大学院哲学相談専攻の修士・博士課程にも合格し、進学を控えている。

「裁判所の判決を受けて薬物治療プログラムを履修した。20代の女性が7人ほどいた。ほとんど自分のことが露出してしまうのではないかという恐怖のため、相談治療を受けることも敬遠される。孤立した中毒者に回復支援家として活動し、役に立ちたい」

(c)MONEYTODAY

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