韓国で今年4月、動物保護法施行規則が改正され、食肉の処理には許可や免許が必要になるなか、大邱(テグ)の七星(チルソン)市場で流通している犬はすべて、許可を受けずに処理されていることがわかった。
大邱市北区(ブクク)によると、今年3月時点で七星市場には犬肉だけを販売する食堂5カ所、犬肉と他のスタミナ食を一緒に販売する飲食店4カ所がある。犬肉だけを扱う食堂は、事業者登録証だけを受けて営業する「自由業飲食店」に分類されている。
店の前でまな板を広げて犬の肉を処理する姿も見られ、大邱市が衛生などを問題視し、屋外での処理や、生肉を陳列する屋外の冷蔵庫をなくすよう指導している。
地方自治体は「死んだ犬を店の前で処理しても関連法が曖昧で処罰しにくい」と指摘する。
韓国動物保護連合のイ・ウォンボク代表は「犬を処分する業者は営業許可を受けていないところで作業しており、改正された動物保護法ではすべて違法と見なされている。犬食を撤廃するため、自治体が積極的に乗り出すべきだ」と述べた。
一部には「牛、豚を食べるのは良くて、なぜ犬は悪いのか」との反論があるが、イ代表は「犬は、どこで誰が何を食べさせて育てているのかまったくわからない。飼育過程でどんな抗生剤がどれだけ使われたのかもわからない」と強調している。
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