2025 年 5月 21日 (水)
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韓国大統領選・狙われる「選挙ポスター」…破損事件多発、深刻化する選挙妨害

2025年5月15日、大邱で破損された「共に民主党」大統領候補イ・ジェミョン(李在明)氏の選挙用ポスター=読者提供(c)news1

韓国大統領選挙(6月3日)の公式選挙運動が始まって以来、全国各地で選挙用の懸垂幕やポスターなどが破壊される事件が相次いでいる。候補者の顔が焼かれる、他陣営の選挙車両によって引き裂かれるといった被害が報告されており、警察は一連の事案について捜査を進めている。

14日に仁川市内で、「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)候補の選挙用懸垂幕が破損され、「国民の力」のキム・ムンス(金文洙)候補の選挙車両によって引き起こされたと確認された。運転していた60代の男性は、選挙運動終了後の移動中に懸垂幕を破ってしまったといい、仁川中部警察署は公職選挙法違反の疑いで捜査している。「国民の力」仁川市党の関係者は「現場で民主党関係者に破損を報告し、対応した。運転ミスによる偶発的な出来事だった」と釈明した。

慶尚南道でもイ・ジェミョン候補の懸垂幕破壊事件が複数発生している。13日には河東郡、14日には昌原市、同日夜には山清郡でも破損が確認された。大邱市でも14日午前6時ごろ、イ・ジェミョン候補の選挙運動用車両に貼られていた選挙ポスター2枚が破られているのが見つかった。

イ・ジェミョン候補以外にも被害は及んでいる。14日、慶尚北道永川市ではキム・ムンス候補の懸垂幕2枚が破られているのが発見された。また、同日午後11時30分ごろ、仁川市の通りに掲示されていた「改革新党」のイ・ジュンソク(李俊錫)候補の懸垂幕が傷つけられていたとの通報もあった。懸垂幕には「選択4番イ・ジュンソク」と書かれており、候補者の顔部分がライターで焼かれた痕跡があったという。

公職選挙法第67条によれば、設置された懸垂幕や選挙ポスターを正当な理由なく破損した場合、2年以下の懲役または400万ウォン以下の罰金に処される可能性がある。

中央選挙管理委員会の関係者は「公正な選挙秩序を乱す違法行為には厳正に対処する。懸垂幕や選挙ポスターが破損しないよう、国民の皆様に強く注意をお願いしたい」と呼びかけた。

(c)news1

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