2025 年 5月 31日 (土)
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韓国大統領選・事前投票直前、金文洙候補が李俊錫候補に最後の「単一化」提案、不発

2025年5月28日、韓国・大邱の繁華街で有権者に支持を訴えるキム・ムンス候補(c)news1

韓国大統領選挙の事前投票を翌日に控えた5月28日、保守系与党「国民の力」のキム・ムンス(金文洙)候補が、改革新党のイ・ジュンソク(李俊錫)候補に対し“最後の単一化(候補一本化)”を打診していたことが明らかになった。しかし接触は失敗に終わり、最終的な一本化は実現しなかった。

複数の報道によれば、キム・ムンス候補側は28日午後、イ・ジュンソク候補側に最終的な単一化の提案を伝達した。キム・ムンス候補陣営の関係者は「イ・ジュンソク候補に“決断してほしい”と要請した」と説明した。

これは27日に開かれたテレビ討論会において、イ・ジュンソク候補が差別的発言で波紋を広げたことを受け、状況打開を図る狙いもあったとみられる。

実際、イ・ジュンソク候補の発言後、改革新党のホームページには脱党の書き込みが相次いでいる状況だ。

国民の力は、イ・ジュンソク候補が一定の支持率を得ているとはいえ、依然としてキム・ムンス候補が野党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)候補との三つ巴の戦いで優位に立っているとの認識から、イ・ジュンソク候補の“辞退”による一本化が最も効果的と見ていた。

そのため、事前投票が始まる29日午前6時までに返答を待つ方針だった。

キム・ムンス候補は28日夜、大邱での遊説を終えた後、ソウルに戻り、国会議員会館にあるイ・ジュンソク候補の事務所を訪問。しかしイ・ジュンソク候補が不在で面会は叶わなかった。関係者によると、キム・ムンス候補は29日午前0時を過ぎても会館で待機し、その後帰宅したという。

キム・ムンス候補は記者団に対し、「本投票(6月3日)まで努力を続けるべきだという気がしている」と語り、最後まで一本化の可能性を模索する姿勢を見せた。

ただし、イ・ジュンソク候補側は今回の一本化打診について「全く事実無根」と即座に否定。改革新党も「現在、両候補が単一化交渉をしているという噂は事実ではない」との声明を出した。

(c)news1

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