2024 年 11月 24日 (日)
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韓国大統領選、初のテレビ討論で語られたあれこれ (1)

大統領候補討論に先立ち、記念撮影に臨む(左から)シム・サンジョン(沈相奵)、イ・ジェミョン(李在明)、ユン・ソンヨル(尹錫悦)、アン・チョルス(安哲秀)の4氏©NEWSIS

韓国大統領選の与野党候補4人が3日、初のテレビ討論に臨んだ。与党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)氏▽保守系野党「国民の力」のユン・ソンヨル(尹錫悦)氏▽中道野党「国民の党」のアン・チョルス(安哲秀)氏▽革新系野党「正義党」のシム・サンジョン(沈相奵)氏の4人は主要な争点をめぐって攻防を繰り広げた。

◇大庄洞ゲート

ユン氏は討論の序盤からイ氏の「大庄洞ゲート」について追及した。「イ候補が城南市長を務めていた時、共に民主党の議員が大庄洞事業を企画し、開発を進めたのではないのではないか。当然、開発事業の費用と収益は正確に認識されていただろう」

イ候補が事実関係を知っていながらも、これを黙認した可能性を提起したのだ。さらに「開発事業とは、マンションを建てるだけでなく、道路も作り、トンネルも掘り、公園も作ることだ。都市基盤をすべて造成し、現金が残った場合、それをどう配当するか問題が残るものだ。市がすべての開発事業の利益を取り戻すのか? そんな話は常識外れだ」と主張した。

これに対し、イ候補は「『国民の力』が阻まなければ、城南市が100%公共開発をしたはず」と答えた。

すると、ユン候補は「『国民の力』が阻んだのではなく、城南市長がやったこと。『国民の力』がどうやって阻止するというのか」と問い詰めた。

さらに次のようにたたみかけた。

「イ候補本人は、(事業に加わっていた)火天大有のキム・マンベ会長や(イ候補側近の)ユ・ドンギュ元城南都市開発公社企画本部長が起訴されたのに『起訴された背任の事実は私とは関係なく、彼らがしたことだ。兆単位の利益をあげたのは自分とは関係ない』と言いつつも、一方では『彼らにそれほど多くの利益を与えざるを得ないのは、リスクが大きい事業だったからだ。市が損するしかなかった』とも語っている。投資金3億5000ウォンのほかに損害はないのか」

イ候補は「100%市が還収するべきだったのに、できなかったのかとの非難に対しては、私が至らなかったとお詫び申し上げる」と表明する一方で「明らかなことは、韓国土地住宅公社(LH)を放棄させてわいろを受け取って利益を受け、城南市が公共開発をできないように阻止した『国民の力』またはユン候補がおっしゃる言葉ではない」と応酬した。

ユン候補の執拗な攻勢に対し、イ候補は、釜山貯蓄銀行の経営破たん疑惑や、キム・マンベ氏の姉によるユン候補の父親の住宅購入問題、キム・マンベ氏の「(自分の情報が公開されたら)ユン・ソンヨルは死ぬ」という発言の録音などに言及して反撃した。

イ候補はユン候補に向かって「貯蓄銀行融資不正をなぜ黙認したのか。偶然に偶然に偶然にキム・マンベ氏の姉がユン候補の父親の家を買ったとでも言うのか。イ・ジェミョンの秘密を一生話さないという人が、なぜ私が口を開いたらユン候補は死ぬと言うだろうか」と問うた。

ユン候補はこの発言に「答えられませんね」と言い放ち、イ候補は「ここは特別検察を選ぶ席ではない」と答えた。

ユン候補は、最初のテーマである不動産分野に関する質問でも「イ候補が城南市長に在職していた当時、大庄洞の開発でキム・マンベ氏らが莫大な収益を上げた。大庄洞の開発費用の策定や設計をしたのか」と問うた。「大庄洞ゲート」の根源はイ候補であると主張したのだ。

これに対して、イ候補は改めて「『国民の力』が妨害し、阻止したとしても100%利益を取り戻せなかった点、失望させた点をお詫び申し上げる」と表明する一方で「民生と経済が厳しく、私が国政監査を自ら要望して検証したものなのだが、こういう話をしながら時間を無駄するよりは、できれば経済と民生の話をしたらどうだろう」と切り返した。

(つづく)

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