
「前科17犯」という経歴を持つ韓国大統領候補のソン・ジンホ氏=無所属=のテレビ討論発言が公開され、ネット上で波紋が広がっている。
YouTubeに20日、「前科17犯 ソン・ジンホ大統領候補討論会 30秒まとめ」と題した動画が投稿された。これは中央選挙放送討論委員会主催で開かれた「招待外候補者テレビ討論会」の一部を切り取ったもの。
動画内でソン候補は次のように述べている。
「今や中国同胞も共に暮らす大韓民国の国民だ。差別や偏見はあってはならない。海外同胞支援に反対することは不可能だ」
「実行力のある“経済大統領”が必要だ。私は経済専門家であり、民生経済を立て直すために国家再建委員会、経済回復委員会を発足し、確実に経済を立て直す。私は第21代大統領になって必ずやり遂げる」
ソン候補は57歳。これまで詐欺、暴力、傷害、器物損壊、労働基準法違反、不渡り小切手法違反など、多様な犯罪で計17件の前科を持ち、懲役刑だけで8回にのぼる。これは韓国大統領選挙史上、最多の前科記録である。
この動画は投稿からわずか1日で18万回を超える再生回数を記録し、ネット上で大きな話題となった。
ネットユーザーたちは「ただの前科じゃなくて“詐欺”の前科があるのに、大統領候補だなんてありえない」「選挙広報物を見ると、経歴より前科の欄の方が長い」「今回の選挙って“前科王”を選ぶ選挙なのか?」といった辛辣なコメントを相次いで投稿した。
今回の候補者の前科件数は合計27件にのぼる。最多はソン候補の17件で、続いて民主労働党のクォン・ヨングク候補が4件、共に民主党のイ・ジェミョン(李在明)候補と国民の力のキム・ムンス(金文洙)候補がそれぞれ3件を記録している。改革新党のイ・ジュンソク(李俊錫)候補らは「前科なし」となっている。
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