2025 年 3月 9日 (日)
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韓国大統領の弾劾審判、評議継続…評決は宣告当日か

6日、ソウル市鍾路区の憲法裁判所(c)news1

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾審判の宣告を控え、憲法裁判官らは連日、評議(非公開の討論)を進めており、最終的な評決のタイミングにも注目が集まっている。

裁判官らは先月25日の弾劾審判弁論が終了して以来、毎日、評議を開いている。3・1節の連休を除けば、平日ベースで6日目となる。

評議を通じて裁判官の意見が整理されると、最終的な結論を決める評決となる。通常、宣告前日に評決されるが、社会的に敏感な案件では、結論の事前流出を防ぐために、宣告当日に評決が進められることもある。

かつてのパク・クネ(朴槿恵)大統領の弾劾審判でも、憲法裁判所は宣告当日午前に評決した。特にパク・クネ氏の弾劾審判では、8人の憲法裁判官が宣告のわずか1時間前に全員一致で「罷免」決定を下した。

ユン大統領の弾劾審判は特に論争が多いため、できる限り全員一致の判決を出すべく、最後まで評議を続けたうえで、宣告直前に評決が出される可能性が高いとみられる。

評決では、主審のチョン・ヒョンシク裁判官から始まり、ムン・ヒョンベ憲法裁判所長代行まで、裁判官8人が順番に意見を述べる。意見が分かれた場合は投票となり、多数意見をもとに決定文が作成される。

憲法裁判所のタスクフォース(TF)研究官らは、弾劾認容(可決)と棄却の両方の決定文の草案を準備しているという。週末出勤や徹夜作業も続いており、パク・クネ氏の弾劾審判時と同様の対応が取られている。

憲法裁判所関係者は「評議の回数は特に集計しておらず、必要に応じて1日に何度も集まる。評決も評議の一部であり、宣告直前まで議論を続けると考えてほしい」と説明した。

ユン大統領の弾劾審判の宣告日は、早ければ来週になる可能性がある。過去の大統領弾劾審判では、弁論終結から宣告まで約2週間かかっており、金曜日の宣告になった経緯を踏まえると、3月14日が有力視されている。

憲法裁判所は17日まで弁論や宣告の予定を空けている。

また、マ・ウンヒョク憲法裁判官候補者の任命の有無が変数とされるが、現行の8人体制で結論を出すとの見方が強い。罷免決定には裁判官6人以上の賛成が必要であるため、賛成5・反対3で意見が分かれた場合、マ・ウンヒョク氏の合流が結果を左右する可能性もある。

(c)news1

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