韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が2月29日、10年ぶりに訪韓した米メタのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)に会い、韓国企業との人工知能(AI)分野の協力について議論した。韓国大統領府のソン・テユン政策室長が同日のブリーフィングで明らかにした。会談は約30分間で「開かれたAIデジタル生態系造成ビジョン」やメタと韓国企業間の協力強化策を議論したという。
ユン大統領は、信頼できるデジタル社会の実現に向けたグローバルプラットフォームとしてのメタの必要性などについても強調したという。
大統領府によると、ユン大統領は「AI技術がデータセンター、自動運転車、モノのインターネットなど多様な分野に適用・拡大され、グローバル市場でAI競争が本格化している。そして、グローバルビッグテックを中心にAI半導体の確保が最重要課題となっている。AIシステムに必須なメモリーにおいて最高の競争力を持つ韓国企業と緊密な協力をしてほしい」と要請。
さらに「全世界の消費者から高い技術力と品質を認められるスマート家電、ウェアラブルデバイス、スマートカーなど多様なポートフォリオを保有している韓国こそ、メタのAIが適用できる立派なプラットフォームになりうる」と強調したという。
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