2025 年 4月 2日 (水)
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韓国大企業のCEO、経営・財務系が5割に増加…出身大学は半数が「SKY」

ソウル大学(c)NEWSIS

韓国の時価総額上位500社の代表取締役(CEO)のうち、経営・財務分野出身のいわゆる「管理型CEO」が全体の半数を占め、3年前に比べて2.9ポイント増加したことが分かった。一方、技術・研究職出身の「技術型CEO」は28.4%となり、3年前から3.4ポイント減少した。

グローバル大企業がAI(人工知能)やロボットなどの先端技術トレンドに合わせてエンジニア出身のCEOを前面に立てる動きとは対照的だとする指摘もある。

韓国の企業データ研究機関「CEOスコア」が、時価総額上位500社のうち470社を対象に、2025年3月時点(637人)と2022年3月時点(655人)の代表の経歴を分析した結果によると、経営・財務系出身の管理型CEOの比率は、2022年の46.9%から今年は49.8%(317人)へと2.9ポイント増加した。

これに対し、技術・研究分野出身者は28.4%(181人)で、3年前に比べて3.4ポイント減少した。さらに、生産・購買などの現場職出身者は3.3%(21人)で、3年前の4.6%から1.3ポイント減となった。

特に、資産総額5兆ウォン以上の大企業グループに所属する企業(309人調査)では、管理型CEOの増加傾向が顕著だった。これらの企業では、技術・研究職出身のCEOは16.2%で、3年前から4.6ポイント減少し、全体の5人に1人にも満たない割合となった。一方、経営・財務系出身は58.6%(181人)で、同期間に5.0ポイント増加した。

大企業グループ以外の企業群(328人調査)においては、技術・研究職出身者の割合は39.9%と比較的高かったが、3年前と比べて2.1ポイント減少した。一方、経営・財務系出身の代表は41.5%(136人)で、2022年3月の40.5%から1.0ポイント増となった。

→エンジニア出身CEOの減少傾向は、代表の大学専攻分野にも表れている。調査によれば、経営・経済学専攻者の割合は3年前の27.3%から今年は29.9%に2.6ポイント増加した。一方で、電子・化学・機械・産業工学などの工学系専攻は軒並み減少した。

具体的には、電子・電気工学専攻は7.9%から6.8%、機械工学専攻は4.6%から4.2%、産業工学専攻は3.2%から2.7%へと減少。化学および化学工学専攻のみは9.9%で変わらなかった。

CEOの出身大学は、ソウル大学・延世大学・高麗大学のいわゆる「SKY」出身者が全体の46.0%を占めた。そのうち、ソウル大学出身が22.5%で最も多く、次いで延世大学(12.7%)、高麗大学(10.8%)の順だった。

調査対象となった企業のCEOの平均年齢は59.6歳で、3年前(58.4歳)よりも1.2歳上昇した。

(c)news1

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