韓国企業がチャットGPTの活用方法で苦慮している。内部的にチャットGPT活用性について共感する一方で、オープン型AI(人工知能)の特性上、すべての対話の過程を学習データとして活用するため、機密情報が流出する可能性が高い。自主指針が不可欠になっているわけだ。
サムスン電子デバイス経験(DX)部門は現在、チャットGPTの使用を禁止する半面、役職員を対象にチャットGPTに関するアンケート調査を実施している。アンケートにはチャットGPT使用経験の有無、社内チャットGPT活用に関する見解などを問う内容が含まれた。
サムスン電子はアンケート調査結果を基にアップロード容量制限、業務用コンピュータ内使用制限などの内容が含まれた「チャットGPT活用指針」の詳細案を作る。チャットGPTが使うことのできる業務の種類と用途を正確に明示し、セキュリティを強化して情報流出などの可能性を事前に防ぐためだ。
これはサムスン電子デバイスソリューション(DS)部門がチャットGPTを導入したことで発生した社内セキュリティ問題を最大限解決するための措置と見られる。
サムスン電子DS部門は最近、社内掲示板を通じてチャットGPTの誤用・乱用に注意するようにとのメッセージを流した。各チーム長がチーム員を対象にチャットGPT使用可能範囲を教育したりもした。
同社は社内セキュリティにさらに注意し、チャットGPTなどオープン型AIサービスに会社機密と私的な内容は入力しないよう指針を示した。同社は技術と情報流出に関連した事項や指針は断続的に発表しているが、チャットGPT関連事項を伝えたのは今回が初めてだ。
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