韓国の地上波3社(KBS・MBC・SBS)によるパリ五輪の番組視聴率が0%台にとどまり、「オリンピック特需」の低下傾向がみられる。だが、韓国内で人気のライブストリーミングサービスのBJ(司会者)らは状況が違う。
BJは、パリ五輪の競技の様子を生々しいリアクションで伝える。ユーザーとコミュニケーションを取るなどして差別化をはかり、視聴者の人気を集めている。
単に放送の「窓口」が多様化しているという問題ではない。一方通行に情報を流す地上放送にはない独特の面白さが、視聴者の流入を加速させているのだ。
SOOP(旧アフリカテレビ)によると、7月30日午前0~1時のBJ「GAMST」の最高同時接続者数は15万人に迫った。韓国男子アーチェリー代表チームが金メダルを取った決勝を中継したものだ。
SOOPの全体ビューアシップも前日午後6時から緩やかに上昇し、この時間帯に37万人でピークに達した。
SOOPは五輪の中継権を確保し、所属するBJが試合映像をリアルタイムで流すことができる。
BJやユーザー同士でコミュニケーションができるという点が、何よりも中継の面白さをアップさせている。GAMSTら人気BJは、中継中にリアルタイムチャットを読みながら、視聴者の感想をユーザーたちと共有していた。
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