
韓国空軍の輸送機が2025年7月、日本領空に事前通告なしで接近し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進した問題で、韓国国防省が空軍に対し関係者10人余の懲戒を求めていることが分かった。
軍当局によれば、国防省は最近の監査結果を空軍に伝え、空軍本部情報作戦部長を含む10人以上に対して処分を下すよう要求した。関係者は「空軍輸送機による沖縄の嘉手納米軍基地への緊急着陸過程で、領空通過協力や状況報告が不適切だったことを確認した」と説明した。
この事案は7月13日、空軍C-130輸送機が米領グアムへの訓練飛行中に発生した。通常、韓国からグアムへの最短ルートは日本領空を通過するが、このとき輸送機は日本の防空識別圏(ADIZ)への進入に関しては飛行計画を提出して承認を得ていたものの、領空通過については許可を得られていなかった。
輸送機は領空通過を避け迂回飛行したが、悪天候で燃料を想定以上に消費。急きょ嘉手納基地近くに着陸を試みようとした。だが領空許可を得ていなかったため、航空自衛隊は領空侵犯と判断し、主力戦闘機F-15Jを緊急発進させ対応した。
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