2025 年 4月 1日 (火)
ホーム政治韓国国会議員の77%「資産増加」…平均資産約3億円超、庶民の生活苦と乖離

韓国国会議員の77%「資産増加」…平均資産約3億円超、庶民の生活苦と乖離

ソウル・汝矣島の国会事務処に並べられた国会議員のバッジ(c)news1

深刻な物価高などで「民生寒波」が続く中、韓国の国会議員のうち約8割が資産を増やしていたことが明らかになった。

国会公職者倫理委員会が3月31日に公開した「2024年国会議員資産変動申告内容」によると、2023年12月31日時点で在職中の国会議員299人のうち、77.3%にあたる231人の資産が増加した。資産が減少したのは68人(22.7%)だった。

資産が最も増えたのは「共に民主党」のパク・ジョン議員で、1年間で19億8536万ウォン(約2億0285万円)増加した。以下、資産が5億ウォン(約5110万円)以上増えた議員は13人にのぼる。国民の力のハン・ギホ議員(9億4149万ウォン=約9618万円増)、民主党のキム・ハンギュ議員(7億9784万ウォン=約8151万円増)、チョン・ヨヌク議員(7億5906万ウォン=約7763万円増)などが続いた。

1億~5億ウォン未満の増加者は150人で最も多く、5000万~1億ウォン未満は33人、5000万ウォン未満(約511万円)は35人だった。

全体の平均資産は32億8338万ウォン(約3億3548万円)。超富裕層である国民の力のアン・チョルス議員とパク・ドクフム議員の2人を除くと、残る297人の平均は26億6268万ウォン(約2億7232万円)で、前年の第21代国会の平均27億7882万ウォン(約2億8382万円)とほぼ同水準だった。

政党別では、国民の力(108人)の平均資産が56億2634万ウォン(約5億7502万円)と最も高く、改革新党(3人)は28億3136万ウォン(約2億8941万円)。共に民主党(170人)は19億8906万ウォン(約2億0313万円)、祖国革新党(11人)は17億5792万ウォン(約1億7965万円)、進歩党(3人)は4億344万ウォン(約4126万円)だった。

最も多くの資産を保有していたのは昨年に続きアン・チョルス議員で、1367億8982万ウォン(約139億8036万円)を申告。評価額の変動により前年より約50億ウォン(約5億1100万円)減少したが、それでも他を大きく引き離す圧倒的な首位だった。

2位はパク・ドクフム議員(533億320万ウォン=約54億5045万円)、3位はパク・ジョン議員(360億3571万ウォン=約36億8185万円)、続いてペク・ジョンホン議員(323億5514万ウォン=約33億0612万円)、コ・ドンジン議員(316億7412万ウォン=約32億3796万円)だった。

一方、最も資産が少なかったのは「共に民主党」のチョン・ジュンホ議員で、マイナス11億2833万ウォン(約-1154万円)を申告。以下、イ・ビョンジン議員(-9億45万ウォン=約-920万円)、チン・ソンミ議員(-8億6068万ウォン=約-879万円)と続き、いずれも負債が資産を上回った。

国会議長団では、ウ・ウォンシク国会議長が26億3240万ウォン(約2億691万円)、イ・ハギョン副議長が17億74万ウォン(約1億7397万円)、チュ・ホヨン副議長が42億185万ウォン(約4億298万円)をそれぞれ申告した。

与野党幹部では、民主党のイ・ジェミョン(李在明)代表が30億8914万ウォン(約3億1556万円)、パク・チャンデ院内代表が29億6574万ウォン(約3億0310万円)を保有。一方、国民の力のクォン・ヨンセ非常対策委員長は45億7792万ウォン(約4億6780万円)、クォン・ソンドン院内代表は51億7521万ウォン(約5億2887万円)を申告した。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular