韓国野党「共に民主党」は4日、非常戒厳令発令直後に国会へ突入した首都防衛司令部の特殊任務部隊が、同党のイ・ジェミョン(李在明)代表を拘束しようとしたと主張した。
民主党のチョ・スンレ首席報道官は同日未明、国会内での記者会見で「午前0時ごろ、軍と警察が国会に乱入した」と述べ、「その際、首都防衛司令部の特殊任務部隊が民主党代表室に入り、イ・ジェミョン代表を拘束しようとした」と明らかにした。また「これらの行動は防犯カメラで確認された」と語った。
さらにチョ・スンレ報道官は「イ・ジェミョン代表だけでなく、与党『国民の力』のハン・ドンフン(韓東勲)代表や、ウ・ウォンシク(禹元植)国会議長を拘束するための動きがあった」と述べ、「この拘束部隊は非常に活発に動いていた」と指摘した。
今回の戒厳軍による国会侵入は、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が3日夜に突然非常戒厳令を発令した後の一連の混乱の一部だ。戒厳令はわずか6時間で解除されたものの、その間に戒厳軍が取った一連の行動が波紋を呼んでいる。
野党はこうした事態について「民主主義に対する重大な挑戦」としてユン大統領を強く非難しており、与野党間での緊張がさらに高まっている。
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