韓国の名門大学(本校)出身を標ぼうしていた家庭教師が実は「分校」と呼ばれる地方キャンパス出身だった――。韓国の大学コミュニティ「エブリタイム」の延世(ヨンセ)大学新村(シンチョン)キャンパス掲示板に、こんな指摘が書き込まれた。投稿者は「けしからんということとは別に、被害者がいる点で公にすべきだと考えた」という。
投稿は、手広く子どもを教えている30歳のある家庭教師について「(分校の)延世大原州(ウォンジュ)キャンパスなのに(本校の)延世大史学科に通っていると保護者をだましている」と指摘した。
保護者からのカカオトークメッセージとして「延世大史学科を休学中だと聞いた。うちの子はそもそも(家庭教師の)実力を疑っていた」「子どもが間違いを復習せず、手書きのノートも作らないので、私も疑っていた。被害者は多いだろう」などと紹介した。
投稿者は「この家庭教師は『最初は新村(本校)に入学し、後に編入したことを保護者も知っている』と言っていた。編入や二重専攻などとうそをついて巧妙に逃れようとしているが、そのような事実はないと聞いている」と指摘している。
一方で、投稿者は「本校・分校の対立を意図しているわけではない。悪意のある詐欺行為が続くのを防ぐためだ」と念押ししている。
韓国の名門大学では、本部のあるキャンパスの学生が地方キャンパスを「偽物」などと見下すことがあり、「差別ではないか」と問題視する声もある。
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