韓国各地に毒物と推定される国際郵便物が配達され、警察が調査に乗り出した。警察は台湾など海外から発送された不審な郵便物を受け取った場合、開封せずに近くの警察署に通報するよう呼びかけた。
警察と消防当局によると、21日午後2時ごろ、瑞草(ソチョ)郵便局から台湾発の国際郵便物とみられる不審な小包があるという通報が寄せられた。午後4時6分ごろには明洞(ミョンドン)のソウル中央郵便局からも同様の通報があり、建物から1700人あまりが外に避難する騒ぎとなった。
警察や消防当局が確認した結果、小包は台湾から来た正体不明の「黄色い小包」で、めまいを誘発する疑いのある物質が入っていることがわかった。
龍山(ヨンサン)郵便局にも海外から発送された郵便物2個が届き、松坡(ソンパ)郵便局にも有害物質と推定される黄色の封筒が発見された。恩平(ウンピョン)郵便局にも発送元が台湾と推定される郵便物が届いた。
ソウル以外でも京畿道(キョンギド)南部や大田(テジョン)、慶尚南道(キョンサンナムド)、蔚山(ウルサン)、済州(チェジュ)などの警察への通報が相次いだ。
台湾のほか、マレーシアなどからも正体不明の郵便物が送られているという。
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