2025 年 4月 20日 (日)
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韓国史上最大の詐欺、81歳被告に通算5度目の実刑確定…累計34年服役へ

2019年1月8日、ソウル中央地裁で開かれた公判に出廷する被告(c)news1

韓国の現代史上、最大級の金融詐欺事件を起こしたとして、詐欺罪に問われているチャン・ヨンジャ被告(81)に関連し、韓国大法院(最高裁)は3月21日、懲役1年を言い渡した控訴審判決を支持し、上告を棄却した。チャン被告の実刑判決は通算5回目となり、累計服役期間は34年に達する。

チャン被告は2017年7月、ソウル市瑞草区のホテルで、ある企業と農産物供給契約を結ぶ際に、先払い金名目で154億2000万ウォン相当の偽造小切手を渡したとされる。

1審は「被告が小切手の偽造を認識していたとは断定できない」として無罪判決が下されたが、2審では「事件発生の1カ月前に被告が同様の偽造小切手を他人に渡して換金を依頼していた事実がある」として有罪と認定。懲役1年の判決を下した。

大法院は「2審判決に誤りがない」とし、確定判決とした。

チャン被告は1982年、夫と共に総額6404億ウォンに上る「手形詐欺事件」を起こし、懲役15年の実刑判決を受けた。1992年に刑期を5年残して仮釈放されたものの、その後も複数の詐欺事件に関与し、再び収監されている。

1994年には140億ウォン規模の借用詐欺事件で懲役4年を受け、1998年に光復節の特別恩赦で釈放された。2000年には220億ウォン相当の旧紙幣を使った詐欺事件で再び収監された。

さらに2015年には、「故人となった夫名義のサムスン・エバーランド転換社債を寄付したいので手続き費用が必要だ」として知人らをだまし、6億ウォンを詐取して起訴され、2020年に懲役4年の判決が確定した。

2022年初めに満期で出所したばかりだった。

(c)news1

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